まだ起きていないことを、何度も心配してしまう。先回りする不安と、感情のバランスのこと
来週のプレゼン、まだ返ってこないメッセージ、ふと頭をよぎる「もしも」のこと。気がつくと、まだ起きていない出来事を頭の中で何度も再生し、そのたびに胸のあたりがざわざわする——そんな経験はありませんか。考えても仕方がないとわかっていても、心は勝手に先回りしてしまう。それは、あなたが弱いからではなく、大切なものを守ろうとする心の、ごく自然なはたらきでもあります。
不安は「未来」にいて、からだは「いま」にいる
不安という感情は、これから起こるかもしれない出来事に備えるためのサインだと言われています。ただ、心が未来へ未来へと先回りしているあいだ、からだはずっと「いま、ここ」に置き去りにされています。呼吸は浅く速くなり、肩や顎に力が入り、胃のあたりが重く感じられる。頭の中の心配ごとが、からだにも小さな緊張として積み重なっていくのです。そしてこわばったからだは、心にさらに「何かが起きている」という合図を送り返す——不安が長引くときには、こうした心とからだの往復が続いていることも少なくありません。
「考えない」のではなく、「いま」に戻ってくる
不安を無理に打ち消そうとすると、かえってその存在が大きく感じられることがあります。大切なのは、消すことよりも、ときどき意識を「いま」に連れ戻してあげること。たとえば、こんな小さなことから試してみてください。
- 足の裏が床に触れている感覚を確かめる——体重がどこに乗っているかを感じるだけで、意識は自然とからだへ戻ってきます。
- 吐く息を、吸う息より少し長くする——ゆっくり吐くことは、張りつめた心身を落ち着かせる助けになると言われています。
- 心配ごとを、ひとつだけ紙に書き出す——頭の中でぐるぐる回っていたものが、目に見える大きさに収まります。
不安を感じること自体は、悪いことではありません。揺れる気持ちを否定せず、ときどき「いま」に立ち返る——その繰り返しが、感情のバランスを整えていく土台になります。
ELASKOのクラスでは、呼吸とダイナミックなムーブメントを通して、先回りしがちな心をからだへと呼び戻していきます。よろしければ体験レッスンで、「いま、ここ」にいる感覚を味わってみてください。
