「深呼吸して」と言われても落ち着かない。緊張する場面の前に、吐く息を長くするということ
大事なプレゼンの直前や、初対面の人との面談の前。胸のあたりがざわざわして、手のひらに汗がにじむ。「とりあえず深呼吸」と大きく息を吸い込んでみたものの、なぜかかえって落ち着かない——そんな経験はありませんか。緊張するのは、それだけその場を大切に思っている証でもあります。ただ、その緊張と少しうまく付き合えたら、本来の自分をもう少し出しやすくなるのかもしれません。
緊張したとき、呼吸は「吸う」に偏りやすい
緊張を感じると、私たちのからだは自然と身構える状態に入り、呼吸は浅く、速く、胸の上のほうで行われやすくなると言われています。そんなときに「深呼吸」を意識すると、多くの人はまず勢いよく吸い込もうとします。けれど、すでに吸う方向に傾いている呼吸に、さらに大きな吸気を重ねると、肩や胸に力が入り、そわそわした感覚が強まってしまうこともあるようです。落ち着きを取り戻す手がかりは、吸うことよりも、むしろ「吐くこと」のほうにあるのかもしれません。
吐く息を長くすると、からだは少しずつゆるんでいく
ゆっくりと長く息を吐くことは、からだを休息のモードへと導く働きを助けると言われています。特別な技術は必要ありません。本番前の数十秒でできる、小さな習慣として試してみてください。
- まず、吐くことから始める——吸う前に、口や鼻から細く長く息を吐き切ってみます。吸う息は、そのあと自然に入ってくるのに任せて大丈夫です。
- 吸う時間の、倍くらいの長さで吐く——数を正確に数えなくても、「吐くほうを長めに」と意識するだけで十分です。
- 吐きながら、肩と顎の力を抜く——緊張は、肩のすくみや奥歯の食いしばりに表れやすいもの。息とともに、そっと下ろしてみてください。
緊張をなくそうとするのではなく、緊張している自分に気づき、呼吸でそっと寄り添うこと。それが、感情のバランスを整えるひとつのきっかけになります。ELASKOのクラスでは、呼吸とダイナミックなムーブメントを通して、吐く息とともにからだがほどけていく感覚を、少しずつ育てていきます。ぜひ体験レッスンで、その感覚を味わってみてください。
